胃癌になった場合、特に若い年代だと胃の全摘出を勧められる事があります。
全摘出のあとには幾つかの後遺症が現れますが、筆者は何といっても貧血に悩まされました!
逆に言えば貧血以外の症状は 時が経つにつれて殆ど気にならなくなりましたね。
筆者は若くして胃癌→全摘出しまして早や20年!ここでは筆者の体験談を書いていきますので、必ずしも皆に当てはまる訳ではありません。
『自分もそうだな』とか『自分と近いな』って人がいたら、人生のヒントになるかも!ってコトで!
目次
主な後遺症
ダンピング症候群
貧血(悪性貧血)
ダンピング症候群の症状
早期と後期に分かれます。
早期は主に食事直後の腹痛・下痢症状ですが、これは殆ど気にならなくなりました。
最初の1年ぐらいは食事前にトイレの有無を確認したりしてましたが、ある程度の時間とともに気にならなくなって行きました。20年経った今は全く気にしてないです。
後期は正直、今でもたまに起こります。分かりやすいのが発汗と倦怠感。冬なのに汗が出てくるんですよね。
それと表現が難しいですが、気が遠くなっている感じ?とでも表現しましょうか。おそらく低血糖の症状だと思うんですが、『気持ちここにあらず』みたいな状態になります。ボーっとして、頭と体が連動していない様な気分というか…
貧血の症状
正直なところ、手術後(数年後)の体の異変は全部貧血が原因だったといっても過言ではないかと思っています。
舌炎
舌がヒリヒリして食事のときにかなり不快な状態でした。
特に熱いものが滅茶苦茶沁みて痛く、ぬるい状態でも沁みていましたね。
術後数年経っていたので最初はそれが原因だとは思わなくて、別の病気かと思って相当落ち込んでいました。
病院で診てもらったところ貧血が原因との事で、対処できてホッとしました。
爪の異常
爪自体が異常に脆くなり、常に割けていました。表面が薄く剥がれてしまう様な感じです。
脆すぎるゆえに 服の上から痒いところをかくだけで爪が逆側に曲がってしまい、いちいち気にしながらかいていましたね。
特に人差し指は爪の真ん中が窪む『スプーンネイル』になってしまい、不便でした。
息切れ・疲れやすい・倦怠感
これらは一般的に言われている事ですが、正直なところアバウト過ぎて良くわからなかったです。
おそらく少なくない影響があると思うのですが、周りの同年代と比べて極端にっていう感じでは無いので…加齢の範疇なのかな~なんて思います。
対策
ダンピング症候群への対策
早期への対策は特にありません。というか、一般的に言われている『食事はゆっくり噛んで時間をかけて食べる』につきます。
それに対して後期への対策ですが、ズバリ『食後の散歩』です。
食後直ぐに動き出すのは良くありませんので、30分~1時間後に15分程度散歩する感じです。
もともと健康のためにと思って始めたのですが、これが思ったより効果があってやめられなくなりましたね!
これは私の私見ですが、食事で摂ったエネルギーが体内に取り込まれる前に運動エネルギーとして使われているのかな~なんて思ってます。
筆者は散歩によってほとんど症状が出なくなりました!
貧血への対策
胃を摘出したことによる貧血の場合、食事では解決できません。薬に頼るようになります。
ただ、この薬ってのがいろいろありまして…筆者の場合、15年間ぐらいはあまり良い効果が出なかったんですね。
メチコバール筋肉注射+メコバラミン錠剤で進めてたんですが、数値はなかなか上がらず徐々に減っていくだけでした。
あるきっかけがあって掛かりつけ病院を変えたんですが、そこでメチコバール静脈注射+クエン酸第一鉄Naに変えたところ、みるみるうちに数値が正常化していきましたね。
スプーンネイルの症状も一気に治って、久しぶりに爪が固くなりましたねー。
まとめ
わたしたち一般人は医学の知識はありませんので、基本的には主治医の指示で治療を進めていくことになります。
ですが、長い間改善が見られないときは 自分から何かアクションを起こすのもアリかと思います。
『医者が言ってるから、これで良いんだ』ではなく、より良い人生を送るためにです!
10人いれば、薬の効き方だって十人十色です。自分のベストを発見しましょう!
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